
うちの子猫には、どんなごはんを選べばいいんだろう?って思っている方におすすめしたいブランドカリカリの紹介です。
子猫をお迎えする前や、お迎えしたばかりの頃って、ごはん選びに悩みますよね。
たくさん種類がある中で、どれが本当に子猫にとって良いものなのか、見極めるのは大変だと思います。
私も、愛猫たちのごはん選びには、いつも頭を悩ませてきました。特に、うちのしろたん(11歳歳オス)は尿結石、まりも(12歳歳オス)は呼吸器疾患と歯周病を抱えているので、ごはんの重要性は身に染みて感じています。そんな私だからこそ、あなたの「子猫に最高のものをあげたい」という気持ちがよく分かります。
今回は、数あるキャットフードの中でも、「生物学的に適切」というユニークなコンセプトで注目を集めているオリジン子猫用キャットフードについて、栄養面から専門家の意見、そして実際に使っている世界中の飼い主さんの声まで、詳しく掘り下げていきますね。
もちろん良い点だけでなく、気になる点も包み隠さずお伝えすることで、あなたが子猫ちゃんにとって最適なごはんを選ぶための一助になれば嬉しいです。
一緒に、子猫ちゃんの健康と幸せを考えていきましょう!
この記事でわかること
- オリジン子猫用キャットフードの栄養に対しての「生物学的に適切」という、こだわり
- 製造基準、品質保証への取り組み、過去のリコールや訴訟に関する情報
- 獣医師からの視点、AAFCOやWSAVAのガイドラインとの適合性、高タンパク食と腎臓の健康に関する考察
- 世界中の飼い主さんからのポジティブなフィードバックと、マースによる買収後の品質変化に関する懸念
- 他の主要な子猫用フードとの比較と、フード選びの際に飼い主さんが考慮すべき点
オリジン子猫用キャットフードってどんなフード?その魅力に迫る!


オリジンキャットフードは、「生物学的に適切」という独自の哲学に基づいて作られています。
これは、猫の祖先が野生で食べていた食事を再現することを目指している、ということなんです。なんだか聞いただけでも、こだわりを感じますよね!
90%が動物性原材料!「ホールプレイ」コンセプトとは?
オリジン子猫用ドライフードの一番の特徴は、なんと言ってもその原材料の豊富さです。なんと、全体の90%もの高い割合で動物性原材料が使われているんですよ !
多彩なタンパク源で子猫の成長をサポート
オリジン子猫用キャットフードの主なタンパク源は、鶏肉、七面鳥、サーモン、丸ごとニシン、鶏レバー、七面鳥の内臓(レバー、心臓、砂嚢)、丸ごとサバ、卵など、本当に多彩なんです 。これだけの種類の動物性原材料が使われていると、子猫の成長に必要なアミノ酸をバランス良く摂取できそうですよね。
「ホールプレイ」で丸ごと栄養補給


さらに、オリジンは「ホールプレイ」というコンセプトを掲げています 。これは猫が自然界で獲物を丸ごと食べるように、筋肉だけでなく、臓器や骨なども含めてフードに配合している、という意味なんですよ。
これにより、単一の部位からでは得られない広範な栄養素を、フードから摂取できるように設計されているそうです 。まるでお肉屋さんみたいですよね!
新鮮・生の原材料がたっぷり!
原材料の大部分、具体的には全体の2/3が新鮮な状態、または生の状態で配合されているのも大きなポイントです 。
新鮮な原材料は冷蔵で、生の原材料は栄養素が損なわれないように鮮度が一番高い状態で冷凍保存されているそうです。ここまでこだわっていると、安心して子猫にあげたくなりますね 。
グレインフリー・ポテトフリーへのこだわり
オリジン子猫用キャットフードは、グレインフリー(穀物不使用)、ポテトフリー(ジャガイモ不使用)と謳われています 。とうもろこし、小麦、大豆も含まれていないので、穀物アレルギーが心配な子猫の飼い主さんにとっては、嬉しいポイントですよね 。最近では、グレインフリーのフードも増えてきましたが、ここまで徹底しているのはすごいなと感じます。
小さなカリカリ(キブル)で食べやすさも◎
子猫のために、カリカリであるキブル(粒)のサイズも特別に小さく設計されています 。まだ口が小さい子猫でも、食べやすいように工夫されているのは、飼い主としては助かりますよね。
豊富な栄養素を保証分析値からチェック!
オリジン子猫用フードの保証分析値を見てみると、子猫の成長に欠かせない栄養素がしっかりと含まれていることが分かります。
- 粗タンパク質(最小):40%
- 粗脂肪(最小):20%
- 粗繊維(最大):3%
- 水分(最大):10%
- オメガ-6脂肪酸(最小):4.0%
- オメガ-3脂肪酸(最小):1.2%
- タウリン(最小):0.2%
- カルシウム(最小):1.4%
- リン(最小):1.0%
- マグネシウム(最大):0.1%
- 総微生物数(最小):100万CFU/lb
カロリー含有量は、250ml/8オンスカップあたり515 kcal、または4120 kcal/kgとされています 。タンパク質から39%、野菜と果物から17%、脂肪から44%がカロリーとして供給されます 。特に、サーモン、丸ごとニシン、ポロックオイル由来の天然DHAとEPAは、脳の発達と認知機能のサポートに重要だと強調されています 。うちのポン(1歳メス)もDHAやEPAを意識したフードを選んでいますよ。賢い子に育ってほしいですからね!
品質管理と安全性への取り組み、そして気になる過去の論争


オリジンは、自社製造であることや、様々な国際認証を取得していることを強調し、品質管理と安全性に強いコミットメントを示しています 。でも、過去にはいくつかの論争や懸念事項も報じられています。安心してフードを選ぶために、そういった情報もしっかりと見ていきましょう。
自社製造と国際認証で品質を保証?
オリジンのドライフードは、チャンピオンペットフーズ社が自社のキッチンで製造しています 。これは、「外部委託しない」という方針を明確にしており、生産プロセス全体を完全に管理することを目指しているそうです 。
また、同社の施設は、国際的に認められたセーフフードクオリティ(SQF)、セーフフィード/セーフフード(SFSF)、およびHACCPの認証を取得しています 。さらに、北米のペットフード施設としては珍しく、欧州連合の認証も受けているとのことで、厳しい国際基準に準拠していることがうかがえます 。
原材料の調達から最終製品まで、堅牢なサプライヤー監査承認プログラムと詳細な原材料追跡システムが導入されているそうです 。
品質保証部門は、原材料の受け入れから生産、包装に至るまで、あらゆる段階で検査プロトコルを実施しているとのこと 。最終製品はすべて、出荷前に病原体評価を受け、食品の安全性と品質に関するすべての検査結果が良好であることが確認されるまで、出荷されない徹底ぶりです 。
猫ちゃんだけでなく、毎日食べるものはやっぱり安全なものを選びたいですよね。
過去のリコール履歴:2008年オーストラリアでの放射線照射問題
実は、オリジンは2008年11月にオーストラリアで大規模なリコールを経験しています 。
このリコールの原因は、オーストラリアへの輸入時にペットフードに義務付けられていたガンマ線照射であることが特定されたそうです 。
この照射プロセスが、重要なビタミンAを破壊し、フード内でフリーラジカルの形成と放出を促進し、その結果、重篤な病気、麻痺、そして残念ながら数匹の猫の死につながったと報じられています 。
チャンピオンペットフーズ社は、自社の処方には問題がないと主張し、この事件の直接の結果として、オーストラリアでのオリジンペットフードの販売を中止することを決定しました 。
米国やカナダでオリジンペットフードがリコールされたことは一度もない、とされています 。外部からの加工によって、製品の安全性や栄養が損なわれることもある、というのは、本当に考えさせられますよね。
重金属および毒素に関する訴訟:自然発生する微量な成分の議論
2018年3月には、チャンピオンペットフーズ社に対して、ドライペットフードにおける「重金属と毒素」(特にヒ素、水銀、鉛、カドミウム)およびビスフェノールA(BPA)の「存在を開示しなかったこと」を主張する集団訴訟が提起されました 。
この訴訟では、クリーンラベルプロジェクトによるテストが引用され、オリジンシックスフィッシュが重金属に関して低い評価(5段階中1つ星)を受けたことが報告されました 。しかし、チャンピオンペットフーズ社はこれらの主張を「根拠がない」と強く否定し、重金属は微量ながら自然に発生するものであり、FDAが設定した最大許容レベルをはるかに下回っていると主張しました 。
そして2019年2月、連邦裁判官は訴訟の主張を却下し、微量な重金属とBPAは自然に発生するものであり、それらが犬の病気と関連しているという説得力のある証拠はないと判断しました 。裁判所は、健康に良いと宣伝されている製品に自然発生する重金属が含まれているという理由で訴訟を起こせるのであれば、一般的な食料品店のほぼすべての製品の製造元が訴えられる可能性があると指摘したそうです 。
法的には却下されたものの、ペットコミュニティや科学界では、これらの金属の有機形態と無機形態の区別や、急性レベルが規制基準を下回っていても、慢性的な低レベル曝露による長期的な健康影響の可能性について議論が続いています 。うちのまりもも病気と闘っているので、こういった情報はやっぱり気になりますよね。
FDAの拡張型心筋症(DCM)調査とオリジン
2018年7月、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、犬の拡張型心筋症(DCM)と、特定のグレインフリー食、特に豆類やジャガイモを多く含む食餌との潜在的な関連性について調査を開始しました 。オリジンも、DCMの報告例と関連がある可能性のある16のペットフードブランドの1つとして挙げられました 。
しかし、FDAはその後、DCMと特定の食餌との関連性について、「因果関係を確立するのに十分なデータがない」とし、この関連性は「複数の要因が関与する複雑な科学的問題」であると明確にしています 。2022年12月に、FDAはこの調査に関する定期的な公開更新を中止すると発表しており、「意味のある新しい科学的情報」が出現した場合にのみ追加の更新をリリースするとしています 。
2020年6月に発表されたレビューでは、DCMとグレインフリードッグフードとの間に「関連性がない」と明確に結論付けられ、決定的な証拠がないため、この関連性は「根拠がない」と断言されています 。また、DCMが米国の犬の1%未満に影響を与え、そのうちごく一部(0.000007%)が食餌に関連している可能性があると指摘されています 。FDAも、食餌の処方が頻繁に変更されるため、食餌関連のDCM症例の評価が複雑になることを認めています 。
マースペットケアによる買収の影響:最近の品質低下の懸念
ここ最近、特に注目されているのが、大手グローバルコングロマリットであるマースペットケアが2023年初頭にチャンピオンペットフーズ社(オリジンとアカナの親会社)を買収したことです 。この買収は、消費者や独立系のペットフード小売業者(リジー&ロッコズやペットブティックなど)の間で、すぐに大きな懸念と懐疑を生みました 。
主な懸念は、利益追求型のビジネスモデルで知られるマースのような大企業が、コスト削減のために原材料の品質を低下させたり、処方変更を行ったりすることで、製品の品質が損なわれるのではないか、というものです 。私も「せっかく良いものを選んでたのに、変わっちゃうのかな…」と心配になりました。
買収後、多数の利用者が品質の低下を認識したと報告しており、血便、嘔吐、かゆみなど、猫の病気の発生が増加している、という声も上がっています 。また、原材料表示の変更が公式に認められていないのに、以前とは違う表示があったという主張もあります 。
ある利用者は、カナダ製品のパッケージ変更を具体的に指摘しており、現在は「世界中からの原材料を使用し、カナダで誇りを持って製造」と記載されているため、鶏肉の海外調達やその後のタンパク質品質への影響について懸念を表明しています 。
これらの懸念をさらに強めているのは、マース自身が、独立した検査でペディグリードッグフードに危険なほど高レベルのビタミンDが検出されたとして、最近(2025年5月)訴訟に直面していることです 。この事件はオリジンとは直接関係ありませんが、マースの広範な所有権の下での潜在的な品質管理問題の物語に加わるものとして、消費者の不安を募らせています。
このように、買収後に製品の品質に関する懸念や有害な影響の報告が急増しているという事実は、潜在的な購入者にとって最も重要かつ喫緊の懸念事項と言えるでしょう 。もし、あなたがオリジン子猫用キャットフードの購入を検討しているなら、この点はしっかりと頭に入れておくべきポイントだと思います。



我が家ではオリジンのキャットフードを与えていますが、下痢をすると言ったこともなく、歯がないまりもでも食べやすいらしく、もりもり食べています。
獣医学的な視点から見たオリジン子猫用キャットフード


子猫の成長期は、身体の基礎を作る大切な時期です。獣医学的な視点から、オリジン子猫用カリカリの栄養バランスや適合性について見ていきましょう。
子猫の最適な栄養に必要なこと
子猫は、私たち人間とは違う「絶対的肉食動物」です 。そのため、急速な成長期に合わせて、特別に調合された食餌が必要になります 。筋肉の発達とたくさんのエネルギーをサポートするために、高レベルのタンパク質と脂肪が特徴のフードが理想とされています 。
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)のような必須脂肪酸も、成長期の子猫の適切な脳の発達と認知機能にとって非常に重要です 。ポンにも賢く育ってほしいので、DHAやEPAはしっかり摂らせたいなと思います。
また、プレバイオティクスや適切な繊維源を通じて提供される十分な消化サポートも、栄養吸収と消化管の健康に欠かせません 。うちのしろたんも消化器が弱いので、消化サポートは重要だと感じています。
オリジン子猫用フードはドライフードですが、猫の尿路の健康には一般的に高い水分含有量が必要であるため、ウェットフードの補給や十分な水分摂取を確保することが大切です 。しろたんの尿結石の経験があるので、水分補給の大切さは私も痛感しています。
AAFCO栄養プロファイルへの適合ってどういうこと?
オリジン子猫用フードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)の猫用フード栄養プロファイル「成長期」に定められた栄養レベルを満たすように調合されていると明記されています 。
これは、北米における標準的な規制上の主張で、このライフステージにおいてフードが完全かつバランスが取れていると見なされることを示しています 。
AAFCOは主に原材料リストを定義し、ペットフードの表示基準を提供しており、食品の品質を直接テストしたり、市場投入前の承認を行ったりするわけではない、という点は知っておくと良いでしょう 。
WSAVAガイドラインとオリジンの関係
WSAVA(世界小動物獣医師会)は、特定のペットフードブランドを推奨したり承認したりしているわけではありませんが、ペットフードの選択に関する包括的なガイドラインを提供しています 。これらのガイドラインは、いくつかの主要な基準を強調しています。
- 処方専門知識: 企業は常勤の獣医栄養士(DACVIM/PhD)を雇用すべき、とされています 。オリジンは、DVM、動物栄養学/食品科学のPhD、修士号を持つ有能なチームが処方を行い、DVMコンサルタントと提携していると述べています 。
- 品質管理: 原材料および最終製品に対する厳格な品質管理と安全プロトコルが求められます 。オリジンは広範なプロトコルと国際認証を主張しています 。
- 研究と給餌試験: 研究とAAFCO給餌試験のエビデンスが必要です 。オリジンは、嗜好性、消化率、およびAAFCO給餌試験を実施していると述べています 。
- 栄養の透明性: 栄養の完全性とカロリー含有量に関する明確な情報が重要です 。オリジンは詳細な保証分析値とカロリー含有量を提供しています 。
オリジンがこれらの基準の多くを満たしていると主張しているにもかかわらず、一部の獣医師やオンラインでの議論では、ロイヤルカナンやヒルズのようなブランドと比較して、「適切な処方と十分な試験」に関するWSAVAの暗黙の基準をオリジンが完全に満たしていない可能性が示唆されています 。これは、より大規模で伝統的なブランドと比較して、査読付き研究の深さや、常勤スタッフの特定の資格(認定獣医栄養士など)の違いに起因することが多いようです 。
この議論は、ペット栄養学における根本的な哲学の違いを浮き彫りにしています。オリジンが提唱する「自然/祖先」のアプローチと、ロイヤルカナンやヒルズのようなブランドが関連付けられることが多い「科学に基づいた/臨床的」アプローチです 。私たち飼い主にとっては、「WSAVAガイドライン」は認証ではなく、尋ねるべき重要な質問のセットであり、ブランドによってこれらのガイドラインへの解釈や遵守の程度が異なることを理解する必要がある、ということですね 。
高タンパク質食と猫の腎臓の健康に関する考察
オリジンの高い粗タンパク質含有量(最小40%)は、その特徴の一つです 。科学的研究によると、健康な猫に高タンパク質食を与えた場合、血清尿素窒素(UN)とクレアチニン値が高くなる可能性がありますが、これらの値は通常、正常な基準範囲内に留まり、本質的に腎機能の低下を引き起こすわけではない、とされています 。これは、高タンパク質自体が健康な腎臓に有害ではないことを示唆しています 。
しかし、腎臓病を持つ猫の場合、腎臓への負担を軽減するために、過剰なタンパク質とリンを最小限に抑えるように特別に設計された食餌が一般的に推奨されます 。オリジンを摂取した一部の猫で、尿路系の問題や腎不全との関連を指摘する逸話的な報告がある、という点も気になります 。
ある利用者は、14歳の猫がオリジンを4ヶ月間摂取した後、ステージ4の腎不全と診断されたと報告しており、高タンパク質が潜在的な問題を「加速させた」可能性を示唆しています 。また、別の利用者は、オリジンフィット&トリムを摂取して1ヶ月以内に尿路感染症/腎不全の症状が出たと報告しています 。これらは、たとえ逸話的であっても深刻な主張ですよね。うちのしろたんのように尿結石がある子や、将来的に腎臓の病気にならないか心配な飼い主さんにとっては、見過ごせない情報だと思います。
先ほども触れましたが、チャンピオンペットフーズ社(オリジン/アカナ)に対する訴訟では、「高レベルの重金属」についても言及されました 。裁判官は、これらが健康な動物に有害であるという主張を却下しましたが 、たとえ「最大許容レベル以下」であっても、いかなる重金属の存在も、健康が損なわれている動物や長期的な蓄積の可能性にとっては懸念事項となりえます 。
これは飼い主にとって重要な点です。オリジンは健康な成長をサポートするように処方されていますが、報告された有害な影響は、特に高齢の猫や素因のある猫において、基礎疾患を検出するための定期的な獣医による健康診断の重要性を強調しています 。
腎臓や尿路の状態がある、またはそのリスクがある猫の場合、高タンパク質食は、たとえ他の点では高品質であっても、適切ではない可能性があり、獣医師が処方する治療食が必要となる場合があります 。このことから、個別の食事計画の必要性と、プレミアムフードであっても「万能」なアプローチの限界が浮き彫りになります。
実際に使ってみた人の声:ポジティブな意見と気になる報告
子猫用キャットフード選びで一番参考になるのは、やっぱり実際に使っている飼い主さんの声ですよね!オリジン子猫用フードについても、たくさんのポジティブな意見と、一方で気になる報告が寄せられています。
多くの猫ちゃんが夢中に!高い嗜好性
ポジティブなフィードバックとして、最も多く挙げられているのが「高い嗜好性」です 。多くの利用者が、子猫がオリジン子猫用フードを喜んで受け入れ、楽しんで食べていると一貫して報告しており、好き嫌いの多い子猫でさえ「むさぼり食う」「走って寄ってくる」と述べているそうです 。うちのポンも好き嫌いがあるので、食いつきが良いのは嬉しいポイントですよね。
しかし、少なくとも一人の利用者は、好き嫌いのあった猫でさえ約2週間後に興味を失い、「見向きもしなくなった」と明示的に述べています 。これは、フードの新規性や風味、食感が最初は非常に魅力的であっても、一部の猫は最終的に嫌悪感を抱くか、単に時間とともに興味を失う可能性があることを示唆しています 。猫って気まぐれな生き物なので、フードのローテーションや、他の風味やブランドとの混合、ウェットフードの導入などの工夫が必要になるかもしれませんね。
健康への良い影響を実感する声も
飼い主さんは、健康な成長、顕著な筋肉の発達、被毛の質の向上(つや)、エネルギーレベルの増加、子猫の全体的な活力など、ポジティブな健康結果を頻繁に観察しているそうです 。私もポンがツヤツヤの毛並みで元気に走り回ってくれるのが一番の喜びなので、こういった声はとても魅力的だと感じます。
原材料の品質への評価と専門家からの推奨
多くの飼い主さんが原材料リストに満足しており、高い動物性タンパク質含有量、グレインフリー処方、および増量剤の不使用を高く評価しています 。また、一部の利用者は、ブリーダーや獣医師からオリジンを推奨されたと述べており、ブランドに逸話的な信頼性を与えています 。
一方で、見逃せない有害な影響の報告も
ポジティブな声がある一方で、気になる報告も複数寄せられています。
消化器系の問題
特に2023年初頭以降、オリジン摂取後に猫が重度の消化器系の不調、具体的には血便、持続的な嘔吐、目やになどを経験したという複数の報告があります 。これらの報告は、長年利用してきたユーザーから寄せられており、猫の健康状態が突然変化したと指摘しています 。
多くのユーザーは、これらの問題をマースによるチャンピオンペットフーズ買収後の品質低下と明確に関連付けているそうです 。
アレルギー反応
猫が食物アレルギーと一致する症状、例えば部分的な脱毛、激しいかゆみ、皮膚の発疹、蕁麻疹、顔の腫れなどを発症したという報告もあります 。
これらの症状は、猫の免疫システムがフードに含まれる特定のタンパク質に過剰に反応することで、時間とともに発生する可能性があります 。
尿路系の懸念
一部のユーザーは、オリジン子猫用フードに切り替えた後、猫が結晶形成や尿路感染症(UTI)を含む尿路系の問題を抱えたと報告しています 。
特に深刻な逸話的な報告では、オリジンを摂取した猫が腎不全の症状と診断されたと述べられています 。
コスト
オリジン子猫用フードの価格は、他の多くのブランドよりもかなり高価であるため、ユーザーから「欠点」として頻繁に挙げられます 。しかし、多くのユーザーは、その品質に対する認識から「値段に見合う価値がある」と考えているそうです 。良いものには、それなりのお値段がするものですよね。
オリジン子猫用キャットフードと他のフードを比較してみよう!
子猫用フードを選ぶ際には、他のブランドのフードと比較してみるのも良い方法です。オリジン子猫用フードがどんな位置付けなのか、より明確になりますよ。
主要な競合製品との栄養比較
オリジン子猫用ドライフードの栄養プロファイルを、いくつかの主要な競合製品と比較してみましょう。
- オリジン子猫用(ドライ)
- タンパク質:40%(最小)
- 脂肪:20%(最小)
- 繊維:3%(最大)
- 水分:10%(最大)
- タンパク質対脂肪比:2:1
- 総原材料数:50、うち肉類19種類(高濃度、高品質)
- エンドウ豆を含む(18番目の原材料)
- グレインフリー
- アカナ ホームステッドハーベスト(ドライ)
- タンパク質:33%
- 脂肪:16%
- 繊維:4%
- タンパク質対脂肪比:2.06:1
- 総原材料数:19、うち肉類11種類(高品質)
- エンドウ豆を含む(5番目の原材料)
- アカナ ワイルドプレーリー(ドライ)
- タンパク質:37%
- 脂肪:18%
- 繊維:3%
- タンパク質対脂肪比:2.06:1
- 総原材料数:39、うち肉類13種類(高濃度、高品質)
- エンドウ豆を含む(8番目の原材料)
- ロイヤルカナン リカバリー(缶詰/ウェット)
- タンパク質:12.7%
- 脂肪:6.4%
- 繊維:2.3%
- タンパク質対脂肪比:1.98:1
- 総原材料数:12、うち肉類3種類(高品質)
- エンドウ豆不使用
- 処方箋が必要
- ヒルズ サイエンスダイエット 子猫用インドアチキンレシピ(ドライ)
- タンパク質:37.5%
- 脂肪:19.2%
- 繊維:1.8%
- タンパク質対脂肪比:1.95:1
- 総原材料数:28、うち肉類6種類(低濃度、高品質)
- エンドウ豆不使用
- 玄米、小麦グルテン、パール大麦、全粒オート麦(穀物)を含む
- ヒルズ プリスクリプションダイエット d/d 猫用ダック&グリーンピース処方(ドライ)
- タンパク質:34.5%
- 脂肪:21.3%
- 繊維:4.7%
- タンパク質対脂肪比:1.62:1
- 総原材料数:22、うち肉類4種類(低濃度、高品質)
- エンドウ豆を含む(1番目の原材料)
注意点: ドライフードとウェットフードの粗タンパク質/脂肪を直接比較することは、水分含有量のために誤解を招く可能性があります。正確な比較には、乾物基準(DMB)が必要になるので、ウェットフードの記載値が低いからといって、栄養価が低いわけではないことを覚えておきましょう 。
原材料哲学と製造アプローチの違い
それぞれのブランドが、どのような哲学に基づいてフードを作っているのかも、選び方のポイントになります。
- オリジンとアカナ(マース買収前): 歴史的に「生物学的に適切」な食餌に焦点を当てており、非常に高い動物性タンパク質、多量の新鮮/生原材料、「ホールプレイ」比率を特徴としています 。主にグレインフリーで、自社所有の製造施設を強調しています 。
- ロイヤルカナンとヒルズ: これらのブランドは獣医師から推奨されることが多く、通常はより伝統的な処方で、しばしば穀物を含みます 。尿路の健康、回復、アレルギーなど、特定の治療食の幅広いラインナップで知られています 。これらの企業は、広範な科学的研究と厳格な給餌試験で高く評価されています 。
この比較は、ペットフード業界における根本的な哲学的相違点を浮き彫りにしています。「自然/祖先」のアプローチ(オリジン/アカナ)と「科学に基づいた/臨床的」アプローチ(ロイヤルカナン/ヒルズ)がある、ということですね 。
原材料数の多さはメリットだけじゃない?
オリジンの原材料数が多いこと(合計50種類に対し、競合他社は12~39種類)は、その多様な「ホールプレイ」アプローチを反映しています 。オリジンはこの多様性を有益であると位置づけていますが、原材料数が多いことは、猫が多数の成分のいずれかにアレルギーや感受性を発症する可能性を皮肉にも高める可能性があります 。
うちのポン、まりも、しろたんはアレルギー体質ではありませんが、原材料が多いフードは少し心配になりました。



でも、オリジンキャットフードは3人にとって素敵な出会いとなったので嬉しいです。うんちの出がよいです。
逆に、原材料が少ない競合他社は、「シンプル」または「限定原材料」食と認識される可能性があり、これは既知の感受性やアレルギーを持つ猫にはしばしば好まれます 。アレルギーや消化器系の問題に対処している、または予防しようとしている飼い主にとって、より短く、より管理された原材料リストのフードは、たとえ「ホールプレイ」の理想に完全に合致しなくても、より実用的で安全な選択肢となる可能性がある、ということですね。
エンドウ豆の有無は気になるポイント?
オリジン子猫用フードにはエンドウ豆が含まれており、18番目の原材料として記載されています 。先ほども触れたFDAの拡張型心筋症(DCM)に関する調査では、グレインフリー食(しばしばエンドウ豆のような豆類を含む)とDCMとの間に「因果関係はない」と結論付けられ、同機関はこの件に関する定期的な更新を中止しています 。
しかし、当初の懸念はペットの飼い主や獣医師の間で大きな不安を引き起こしました 。その結果、一部の競合ブランドは「エンドウ豆不使用」として明確に販売されています(例: ロイヤルカナンリカバリー、ヒルズサイエンスダイエット子猫用インドア) 。DCMとエンドウ豆の直接的な因果関係は規制当局によってほぼ否定されたか、結論が出ていないとされていますが、一部の消費者にとってはリスクの認識が残る可能性があります 。したがって、オリジンがエンドウ豆を(低濃度であっても)含み続けることは、当初のDCM警告を綿密に追っていた飼い主にとっては微妙な懸念点となるかもしれません 。
子猫の飼い主さんへ:フード選びの最終アドバイス


子猫用フード選びは、愛する家族の一員である子猫ちゃんの健やかな成長を願う上で、本当に大切な決断ですよね。私も、しろたん、まりも、ポン、それぞれの健康状態に合わせて、日々フードについて考えています。最後に、あなたへのアドバイスをお伝えしたいと思います。
子猫用フードの選び方のヒント
- 「成長期」向けのフードを選ぶ: 子猫の年齢に合わせた「成長期」のライフステージ向けに特別に調合され、AAFCOの栄養プロファイルを満たしている完全でバランスの取れた食餌を優先してください 。これにより、子猫が健康な発育に必要なすべての栄養素を確実に摂取できます。
- 栄養プロファイルをしっかり確認: 猫は絶対的肉食動物なので、特にドライフードの場合、高い動物性タンパク質、適度な脂肪、比較的低い炭水化物含有量に焦点を当て、全体的な栄養プロファイルを慎重に評価しましょう 。
- 原材料の透明性を重視: 原材料の品質を精査し、製造元に調達の透明性を求めてください 。原材料がどこから来るのかを理解することは、何が含まれているかと同じくらい重要です。
- 水分補給も忘れずに: 猫の尿路の健康にとって水分含有量が重要であることを認識し、ドライフードをウェットフードで補うか、常に新鮮な水にアクセスできるようにしてあげてください 。
- アレルギーや感受性に注意: 潜在的なアレルゲンや個々の食餌感受性は時間とともに発症する可能性があるため、注意深く監視してください 。
少しでも気になったら獣医さんへの相談が一番の近道!
結局のところではありますが、あなたの子猫ちゃんにとって最適なフードを選ぶためには、獣医さんに相談するのが一番の近道です。
獣医師は、子猫ちゃんの年齢、品種、現在の健康状態、活動レベル、および既知または疑われる健康問題への素因に基づいて、個々の子猫の食事計画を個別化する上で最も優れた情報源ですからね。
うちのしろたんの尿結石や、まりもの呼吸器疾患のように、すでに持病がある子はもちろん、健康な子でも、定期的に獣医さんに診てもらうことで、潜在的な健康問題や栄養ニーズを早期に特定することができます。特に、オリジンのような高タンパク質食を検討する場合、獣医師は子猫の腎機能や尿路系の健康状態を評価し、高タンパク質が個々の猫にとって適切であるかどうかを判断するのに役立ちます。
また、マースによる買収後の品質に関する懸念が高まっている現状では、獣医師は最新の情報を把握しており、飼い主が製品の変更や潜在的なリスクについて情報に基づいた決定を下せるよう支援することができます。
そして定期的な健康診断と獣医師との密な連携は、子猫ちゃんの生涯にわたる最適な健康と幸福を確保するための基盤となります。
まとめ
オリジン子猫用キャットフードは、「生物学的に適切」というユニークな哲学に基づき、高品質な動物性原材料を豊富に使用し、子猫の健康的な成長をサポートするよう設計されています 。高い嗜好性や健康改善を実感する声も多く寄せられており、魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう 。
しかし、その一方で、マースによる買収後の品質低下に関する懸念や、一部の猫で消化器系や尿路系の問題が報告されている点 、過去のリコール履歴や重金属に関する訴訟 といった、無視できない問題も存在します。特に、現在報告されている消化器系の問題は、多くの飼い主さんにとって喫緊の課題となっています。
最終的なフードの選択は、あなたの子猫ちゃんの個性、健康状態、そしてあなた自身の考え方によって変わってきます。この情報が、あなたが子猫ちゃんのために最良の決断をするための一助となれば幸いです。大切な子猫ちゃんのために、納得のいくフードを選んであげてくださいね。